2010年6月
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レポート

- 2010.06.24
- 富山で考えたこと
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先日、出張で富山に行ってきました。
富山県、かつて山登りで行ったことはありますが、仕事では初めてです。
富山空港から車で走ると、神通川、という大きな川を渡りました。
神通川で思い出したのは、四大公害病に数えられる「イタイイタイ病」。
上流の岐阜県にある鉱山から排出されたカドミウムが川に流れ込み、
その汚染された水を飲用水や灌漑用水として利用したり、
汚染された流域の土壌で作られた農作物を食べ続けた人々が、
たいへんな被害を受けた鉱毒事件です。
私はずっとこの公害の発生が、戦後の高度経済成長期の事件だと思っていたのですが、
地元出身の同行者の話では、江戸時代にはすでに被害が出ていた記録があるそうです。
その後、明治に入ってからは国の重工業化と共に生産量が増え、戦後さらに増産し、
被害が広がっていった、とのこと。
しかも、損害賠償の裁判が結審したために社会では忘れられつつあるが、
今でも苦しんでいる患者さんは多く、また、認定を受けられず救済を求めている人々も
たくさんいらっしゃるそうです。
文明とは、その時代時代で、社会における価値観の優先順位が違う、
―― どんなきれいごとを言ったって、経済を成長させなきゃ国が滅ぶ、とか ――
これは、仕方の無いことかもしれません。
しかし、かつて優先順位を間違えてしまった歴史に対する反省は、
常にしなくてはいけないと思います。
今、全てを与えてくれるこの大切な地球環境と共存し、
これを持続することが最優先だと、私たちの国の多くの人々は思っているはずです。
しかし、国によっては、民族によっては、地域によっては、また企業によっては、
その優先順位が違うかもしれません。
難しいですね。
「そんなこたぁ、平和で豊かな国の言い分だ!」なんて言われるかもしれません。
大事なことは、環境問題が最優先だと、人に押し付けるのではなく、
環境問題が最優先だと誰もが思える、平和な世界にすることかもしれません。
もっと、難しいですね。
この、白海老を育む、豊かな富山湾を見ながら、いろんなことを考えた、
日帰り富山出張でした。

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