質問にお答えする前に、「湿度」について簡単に説明しておきます。湿度とは、空気中に含まれる水分を、量や比率で表したものです。量で表したものを絶対湿度といい、1kgの空気の中に何kgの水分が含まれているかを示します。また、比率で表したものを相対湿度といい、%で示します。 さて、エアコンの「冷房」とは温度と湿度を下げることです。空気は、温度が高いほど多くの水分を含むことができますので、30℃と20℃の空気を比較すると、相対湿度が同じ60%だとしても、絶対湿度すなわち水分の量は30℃のほうが多い、ということになります。ですから、この30℃の空気を20℃に冷却していくと水分の密度は濃くなり、「湿り気」として漫然と拡散していた水分は凝縮して結露状態になり、「水」となって空気から分離します。これが冷却に伴う除湿です。「冷房」をかけると温度も湿度も下がり、快適になるというわけです。 これに対し「除湿」とは、温度を変化させずに湿度だけを下げることです。しかし前述の通り、冷却をしないと「除湿」はできないので、冷却した分、加熱してあげなければなりません。これを除湿再熱といいます。 「除湿」にすると、エアコンからの吹出し温度が高くなるので、冷たい風がからだに当たる不快感が少なくなります。 ところが、従来の除湿再熱は通常の「冷房」に比べて余分なエネルギーが必要となるため、現在では、室外機で排出される熱を再熱に利用したり、弱冷房状態で除湿をしたり、吸湿材を使って化学反応で除湿をしたり、様々な方法でエコな「除湿」を実現しています。
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