
昭和50年代ごろに生まれた清浄空間という概念は、病院や製薬会社・食品会社などのバイオ関連業種、あるいは精密機械・半導体製造業といった先端業種を中心に、社会に不可欠な存在となりました。三建設備工業は、空調設備のスペシャリストとして当初から開発・施工に関わり、その技術の発展に貢献してきました。 「いかに空気清浄度のクラスを上げるか」といった視点に注意が集まりがちだったクリーンルームですが、最近では、これまでとは異なる課題も並行して議論されています。ナノテクノロジーなどさらなる清浄化が求められる道がある一方、地球温暖化防止のための省エネルギー対策の強化がクローズアップされているのです。 三建設設備工業では、コストの効率化も含め、より現実的なクリーンルーム運営のための研究と提案をいち早く行ってきました。その成果は、小規模施設の導入現場などにも活かされています。
省エネルギーに対応する機器として定着したFFU(Fan Filter Unit)ですが、運転動力を抑える上では室内各エリアの設計清浄度に応じて設置台数を削減したり、定格運転風量を減少させることが中心となります。しかし、これらの方法では送風量は一定のままとなり、効率的とは言えません。
この点に早くから着目し、送風量低減への研究を進めてきた三建設備工業では、負荷変動に応じてFFUの運転をコントロールするシステムを開発・実用化しています。レーザーパーティクルカウンタで室内濃度を直接検出するだけでなく、発塵負荷の変動を各種センサ群で多面的に検出し送風量を制御するというもので、エネルギー消費抑制に大きな効果を発揮します。
空気の清浄化技術が上がり、さまざまな課題を解決してきたクリーンルーム環境ですが、現在では以前に増して多様なニーズが発生しています。たとえば、光学レンズ製造現場などでは超低湿のドライルームが定着し、食品業界ではより小規模な工場への限定的な導入、あるいは植物関連施設でのクリーン化が進められるなど、目的に合わせた空気清浄化技術が求められています。空調設備を中心に、建築物のシステムに関わる研究開発から現場施工・保守まで一貫して担い続けてきた三建設備工業は、多数の事例で築いた実績を武器に、多様な解決課題に取り組んできました。広がり続けるクリーンルームの利用現場に対し、経験と総合力でお応えしています。
