Corporate Information 社長メッセージ

三建設備工業は1946年の創業以来、「空気と水の環境創造企業」として建築設備の建設およびエンジニアリングを中心に企画から設計・施工、メンテナンスまで建物のライフサイクル全体をトータルサポートしてまいりました。近年は、半導体分野における世界的なサプライチェーンの組替えやAIの普及に対応したデータセンター需要に代表されるような設備投資の増加に伴って様々なプロジェクトへ参画させていただく機会をいただいております。

現在の世界は、気候変動の影響による自然災害、戦争やポピュリズムの拡がりによる原材料やエネルギー価格の高騰とサプライチェーンの混乱など、まさに動乱の時代と言えます。世界の不確実性が高まる時代だからこそ、私たちは「SANKEN Challenge 2030」をサステナブル経営の羅針盤として掲げております。

「SANKEN Challenge 2030」は、私たちが直面する社会課題を具現化した中長期目標で、3つのテーマがあります。
「地球にやさしい未来をつくる」ために、ZEBの推進やサプライチェーンGHG排出削減、国内外の大学・研究機関との研究開発などを通じて、持続可能な脱炭素社会づくりへの取組みをより一層加速させてまいります。
「働きがいのある職場づくり」を掲げていますのは、ひとりひとりの個人が生き生きと働いていれば、すぐれた設備の建設やサービスの提供につながり、そしてお客さまや社会からも評価されることによって、企業の業績向上にもつながると私たちは信じているからです。そのために私たちは多様な働き方を大切にしながらDXを強力に進めてまいります。DXの推進は私たちにとって創業以来の大きなチャレンジで、これまでとは次元の異なる知識・スキル・努力が求められます。AIに使われるのではなく、AIを駆使してデジタルを使いこなすことができる人財を育成するなど、私たち自身の変革も進めてまいります。
「透明で公正な事業活動」を進めることで、ステークホルダーの皆さまとの信頼関係を築き、社会からの信頼を得ることに繋がります。
私たちはコンプライアンスの推進を「SANKEN Challenge 2030」の重要な課題の一つとして位置付けており、「三建グループ倫理憲章」や「CSR調達方針・調達基準」を策定して、周知を進めているところです。さらに、これまでの公益通報制度を改善し、さらなるコンプライアンス体制の充実と協力会社の皆さまとのパートナーシップ強化を目的として「三建 協力会社ホットライン」の運用を開始しました。私たちはこれからも誠実さを大切にして責任ある事業活動を推進してまいります。

私たちの成長を表現するキーワードとして、「三建ツリー」があります。これは、当社のゆるぎない企業理念・ミッション・ビジョンを大地に張る根とし、ガバナンス・安全・品質・技術・信用・DXを幹として、ステークホルダーの皆さまとより良い相互作用を発揮し、枝葉を広げてゆくことをイメージしております。今後も、地球という限られた社会の中でサステナブル経営を推進し、三建ツリーが着実に成長してさらに魅力を増すように、「SANKEN Challenge 2030」の達成、さらには2046年の創業100年を見据えて、ステークホルダーの皆さまとともに全力を尽くしてまいります。

代表取締役社長
松井 栄一