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点群BIM活用の新エコシステム「4+1 Structure」を構築いたしました

2026/01/21

会社情報

当社は、既存建物の改修工事における点群データのBIM活用を最適化する新たなエコシステム「4+1 Structure(フォー・プラス・ワン・ストラクチャー)」を構築しました。

「4+1 Structure」は、特性の異なる4つのデバイス群によるマルチハイブリッドスキャン体制「MPS(マルチ-プラトーン・システム)」と、海外グループ会社のBIMモデリング機能を統合した、点群データの取得からBIM化までを一貫して行う独自のワークフローです。

■「4+1 Structure」の構成と技術的強み
本エコシステムは、計測対象の環境や要求精度に応じて最適なデバイスを選択し、それらを統合する高度な技術ノウハウに基づいています。

【 4つのデバイス群による「MPS(Multi-Platoon System)」】
LiDAR(高精度・高密度)系:
・Z+F社製:ミリ単位の超高精度計測
・Matterport社製:広範囲かつ高精度な空間キャプチャ
・PIX4D(iPhone搭載LiDAR等):機動性を活かした即時的な計測
SfM(Structure from Motion / 画像ベース)系:
・LAPIS(ドローン):人の立ち入りが困難な天井内や高所、閉所での撮影計測

【構成図】

【1つの専門BIMモデラー集団「SANKEN SCUBE」】
ベトナムのグループ会社「SANKEN SCUBE CO., LTD.」が、取得した膨大な点群データを高精度なBIMモデルへと変換。グローバルなリソース活用により、高品質かつ迅速な図面作成を実現します。

【東京-ホーチミン WEB調整MTG】

■複数デバイスの統合と高度な解析ノウハウ
各デバイスで取得したデータ形式は異なるため、これらを統合するにはデバイス毎に最適なソフトウェアを選択・組み合わせる技術が不可欠です。三建設備工業では、画像から点群データへ変換する際の前処理において、複数のソフトウェアを併用することで精度を最大化させる知見を確立しました。
特に、機能性を重視する観点から、現在日本国内に代理店が存在しない最新の海外製ソフトウェアを積極的に採用しています。国内未展開の高度な機能をいち早くワークフローに組み込むことで、他社にはない独自かつ高精度な解析を可能にしました。また、2025年11月には、複雑な点群処理を高速化するため、NVIDIA製 RTX 6000 Ada 世代のGPUを搭載した超高性能ワークステーションを導入し、処理能力を大幅に強化しています。

■生産施設における実証成果と現場ノウハウの蓄積
高度な清浄度が要求される食品・医薬生産施設の改修プロジェクトにおいて本システムを運用し、高度な空間解析に成功しました。本プロジェクトの主な目的は、過去に数度の改修を繰り返したことで現状の把握が困難となっていた天井内の既設機械設備の詳細調査です。
調査にあたっては、ドローン(SfM手法)を用いて天井内の狭小空間をスキャンしましたが、物理的にエリアが分断されているため、単独では建物全体の整合性を保つことが困難でした。そこで、居室側においては環境特性に応じた適材適所な機器を選択し、3台の地上型LiDAR搭載機を用いて建物全体の骨格を構築。そこにドローンで取得した局所データを合成する手法を採りました。ドローンによるSfMスキャンデータは画像ベースであるため、実スケールへの補正と位置合わせには高度な専門スキルを要しますが、当社が蓄積してきたオペレーションノウハウを駆使することで、PC上でミリ単位の精密な位置補正と全体統合を実現しました。

また、本施設は食品・医薬品の生産施設であり、極めて高度な清浄度が要求される環境下での作業となりました。そのため、ドローンの飛行やスキャン作業に伴う埃等の異物混入を防ぐため、独自の発塵抑制策や衛生管理プロトコルを構築して施工にあたり、クリーン環境を維持したままデジタル化を完了させています。

三建設備工業は、海外製ソフトウェアの積極採用を含め、常に最新のテクノロジーを柔軟に取り入れることで、既存建物のデジタルツイン化をさらに進化させてまいります。

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