当社は、7月1日にRevizto SA(本社:スイス・ローザンヌ、CEO:Arman Gukasyan、以下、Revizto)、および株式会社STUDIO55(本社:東京都渋谷区、代表取締役:木村宏樹、以下、STUDIO55)と、施工図BIMのVR(仮想現実)およびAR(拡張現実)化による施工管理手法の確立に向けた協力に関する体制を構築しました。この協力体制により、3社はそれぞれの専門知識と技術を持ち寄り、建設現場におけるBIM活用を一層進化させ、生産性向上と品質確保に貢献してまいります。
■モデル現場での検証
千葉県某所のモデル現場にて、施工図BIMをVR・AR化での施工管理手法で検証中です。今後、モデル現場の拡大を視野に入れてまいります。
■VRを活用した施工図の事前確認
今回の協力体制では、施工図BIMをVR空間で活用する手法の確立に注力します。具体的には、3D空間にアバターとして入り込み、機器類やバルブなどの位置関係を身体的な感覚でチェックすることを可能にします。特に、バルブのハンドルの向きなど、使い勝手に直結する要素は、従来のモニター上での3D画面では事前の確認が困難でした。Reviztoのゲームエンジンを基盤とした優れた3D処理能力は、この課題解決に大きく貢献すると当社は確信しており、これがReviztoを採用した理由の一つでもあります。VRによる事前確認は、現場での手戻りや再加工を削減し、施工品質の向上に繋がります。
■ARを活用した現場情報の可視化
ARの活用では、建築図面ではBIM化が困難、あるいは記載されていない情報(仮置き材料、仮設用足場、構造図にない補強材、スライディングウォール用指示材、天井吊りモニターの天井内指示材、隠蔽シャッターボックスなど)を、現実空間と施工図BIMとを合成することで仮想的に事前チェックすることを可能にします。これにより、現場での予期せぬ調整や手配を減らし、工程の円滑な進行が可能となります。
■共同検証とフィードバック体制
当社は、実際の建設プロジェクトにおいてこれらのVR・AR技術の検証を行い、その結果をReviztoおよびSTUDIO55にフィードバックすることで、改善のためのウィッシュリストアップや運用方法の改善提案を共同で行ってまいります。3社が連携し、BIMを核とした次世代の施工管理手法を確立することで、建設業界全体のデジタルトランスフォーメーションを牽引していく所存です。
■Reviztoについて
スイスに本社を置く建設業界向けの統合コラボレーションプラットフォームのリーダー企業です。独自のゲームエンジンベースの技術を活用し、世界80カ国以上の建設プロジェクトにおいてBIMデータの高度な可視化とリアルタイム共有を実現しています。Reviztoは、VR・AR技術を駆使した直感的で効率的な施工管理を支援し、建設業界のデジタルトランスフォーメーションを牽引しています。
◼️STUDIO55について
「「Support Your Design」で世界中のデザインを見える化し、地球と社会と人々の心に優しさと豊かさを創造していきます。」をPURPOSEとし、クライアントの皆様の『デザインデータの見える化』『建設・建築データの見える化』『仮想現実の見える化』=メタバース の実現に取り組んでいます。