全く同じ条件の現場はひとつもないからこそ、スイッチを押して、初めて見えてくる景色がある
私の仕事は、設備工事における「前」と「後」を担う役割です。「前」とは、設備に組み込む自動制御システムの検討や、現場業務の一部をバックオフィスで先行して引き受け、準備を整える業務。つまり、プロジェクトの初期段階から深く関わり、工事全体が高品質かつ円滑に進むための”土台”を作ることが、「前」において私が担う役割です。
その一方で、どれほど緻密に計画を立てて図面通りに施工をしても、現場の様々な条件が影響するため、設備の風量・水量・音(大きさ・周波数)などは実際に動かしてみないと分からないことも多々あります。だからこそ、「後」の役割である試運転調整が重要になります。工事を終えた設備のスイッチを初めて押し、各種数値を計測しながら、理想の状態に近づけられるようにあらゆる方法を検討していきます。
目の前の設備のことだけでなく、建物を利用するエンドユーザーがどのように使うのか、彼らにとって快適な状態とはどのレベルなのか、想像力をフル回転させながら答えを探していくのがこの仕事の醍醐味。ときには解決のために制御システムのソフトウェアにまで調整を依頼することもあります。それだけ幅広く深い知識が必要ですが、多くの人が携わってきたプロジェクトの”総仕上げ”をする立場として、責任を持って向き合っています。




